去り行く夏に

総記

9月8日は、二十四節気「白露 (はくろ)」の初候「草露白 (くさのつゆしろし)」(第四十三候) にあたる。「草についた露が白く光って見える」頃になったということで、朝晩には涼しいと感じる瞬間も増え、季節は着実に夏から秋へと移っているようだ。

 くちなしの 花の白さや こけの庭
   三日月も 涼をとりたし 冷奴
    蝉しぐれ 祇園囃子に 音あわせ
  西の空 にわかに曇り 百日紅
 子どもらの 声にぎやかに 地蔵盆

 

  点る火に 両の手あわせ 祈りしは 帰るみたまの 旅やすらかに

   行く夏に 別れを告げる 赤蜻蛉 涼風ともに 川面を渡る  (畦の花)

あけて9月9日は、五節句を締めくくる「重陽の節句」。いつの間にやら、菊や栗の季節。… そろそろまた、ぶらぶら散歩を始めようかな〜。