嵯峨鳥居本あたりを散策

京あれこれ

まだ紅葉は始まったばかりだが、清々しい秋晴れの日が続くので、鳥居本辺りまで散策。観光シーズンに入り、平日でもJR嵯峨嵐山駅から嵐山方面に向かう観光客の姿が増えてきた (もちろん修学旅行生も)。この波に逆らうように清滝道へと北進。護法堂弁財天

まずは曼荼羅山麓の「嵯峨の弁天さん」こと「護法堂弁財天」へ。今日も誰もいない静かな聖域。石清水の流れる音に耳を澄ませ、木の間から青い空を眺めているとなんだか心もスッキリ。御法堂傍のカエデは、よく陽が当たるせいか紅葉し始めているが、全体的にはまだまだこれからといったところかな。

「護法堂弁財天」を出て次は「化野 (あだしの) 念仏寺」へ向かう。今日は地元の人に教えてもらった抜け道を通って「嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区」に出る。愛宕神社の一ノ鳥居に通じる愛宕街化野念仏寺 山門へ向かう石段道は、国土交通省の「日本風景街道」にも選定されている風情ある街並み。「化野念仏寺」はそのちょうど中間あたりに位置する。

「化野念仏寺」へは、3年前の8月の「千灯供養」以来久しぶり。山門へと続く石段を覆うカエデは、まだ青モミジ。それでも庭園のあちらこちらでは紅葉が始まっている。まだ参拝者もそれほど多くないので、ゆっくりと拝見できた。いつ見ても「西院 (さい) の河原」は圧倒的だが、その横に並んだ蓮鉢にメダカが泳いでいるのにも驚き。どうやら個人でもできる「ビオトープ」(水辺の植物と小魚などを同時に育てる生息環境) のよ蓮鉢のメダカうで、蓮と一緒にメダカを入れて育てると、鉢に湧くボウフラを食べてくれるという利点もあるらしい。

累々と 並ぶ石仏 西院の庭 

   蓮華の鉢に めだか憩いて  (畦の花)

 さて「化野念仏寺」からなだらかな下り坂を行くと、三叉路に「八体地蔵」が安置されているのが見えてくる。町内の安全を守り、道行く人の無事を願うお地蔵様。今回はここで大覚寺方面に道をとる。この道からは、夏の五山送り火の「鳥居形」が灯される曼荼羅山がよく見える。麓には茅葺屋根の家があり、古き里山の風情。稲刈りが終わった田では、これまであまり見たことのない藁ロールがいくつも転がっていた。なんだかロールケーキのようだけれど、この後何になるのかな?
まんだら橋と曼荼羅山  田の横に流れるのは、清凉寺東側へと続く瀬戸川。川に架かる橋の名は『まんだら橋』。なるほど、ここからは曼荼羅山の「鳥居形」の火床がよく見える。
 来年はリアルで送り火を見たいと思いつつ帰路に着いた。

三叉路の八体地蔵

 

秋の陽を 浴びてのどかな 地蔵尊  ゆっくり歩めと 道指し示す  (畦の花)