福王子神社 秋季大祭 2024
今年の「福王子神社例大祭」は、10月13日(日) が「御出祭(おいでまつり)」。福王子神社拝殿には、仁和寺から譲り受けた菊の御紋入りの御神輿がこれより1週間祀られた。
1週間後の10月20日 (日) 午前8時30分。御神輿が福王子神社を出て、氏子地域 (福王子・鳴滝・御室・山越・中野・常盤の旧六ヵ村) を巡る「還幸祭」が始まる。福王子神社は、仁和寺第1世 宇多 (寛平) 法皇の生母である班子 (はんし) 女王を御祭神とする神社。「還幸祭」はその 班子女王が御神輿に乗って、年に一度御子である宇多法皇に会いに参内する祭礼 とされている。
還幸祭当日の朝。久々に秋らしい涼しさの中、リズミカルな太鼓の音と「ホイト、ホイト」の掛け声が氏子町内を通り過ぎていく。「獅子舞」 を先導に、軽トラックに積まれた 「剣鉾の鉾頭」 が御神輿の通る道を露払いし、最後に 金色に光る御神輿 が大勢の担ぎ手に見守られて通り過ぎて行く。
午後、今夏は酷暑ですっかり足が遠のいていた仁和寺に、久しぶりに散歩がてら参拝に出かける。日曜日ということもあって観光客の姿もあちらこちらで見かける。3時頃、中門近くまで行くと何やら二王門付近が賑やか。どうやら御神輿が門前に到着したようで、仁和寺の僧侶の人達も御神輿が参内するのをお迎えに出ている。御室太鼓の響きがひときわ大きくなり、煌びやかな御神輿が石段を上ってくるのが見えると、どよめきと歓声が湧き上がり「祭礼もいよいよクライマックスか」といった雰囲気。
昨年は御神輿が仁和寺の勅使門から宸殿前まで進んで奉幣の儀が行われるのを拝見したので、今年は御神輿の参内を見届けて退出。二王門前では御室太鼓の演奏が続き、たくさんの見物人で賑わっていた。
帰宅途中、今度は「子ども神輿」に出会う。
元気に太鼓を叩く子ども達を乗せたトラックの後に、揃いの法被を着た子ども達が保護者の大人達と一緒に小さな御神輿を引いていく。
京都の秋は賑やか。