廣隆寺 (右京区太秦蜂岡町)
嵐電・太秦広隆寺駅のホームに降り立つと、目の前には廣隆寺の楼門が見える。聖徳太子建立の日本七大寺の一つで、推古天皇11年(603)創建の古刹だが、意外に観光客は少ない。
楼門を入るとまず正面に見えるのが、重要文化財の講堂。丹塗りのため赤堂とも呼ばれているらしいが、現在ではその赤も目立たない。その奥には上宮王院太子殿。現在の本尊・聖徳太子像が祀られている。そして境内北東にある新霊宝殿へ。
国宝第一号の「弥勒菩薩半跏思惟像」に会いに来るのはこれで三回目。前回はまだ旧霊宝殿に安置されていて、触れられるほどの近さで拝することができた。今回はやや離れた所からの参拝となったが、その憂いを帯びているようでいながら、同時に全てを包み込むような優しさを湛えた微笑みは時を超えて美しい。参拝者もそれほど多くなく、ゆっくりと大好きな仏様と語り合えた。
定朝の弟子・長勢の作と伝わる十二神将、不空羂索観音立像そして千手観音立像(いずれも国宝)も間近に拝観でき、贅沢な時間を過ごすことができた。