西院 春日神社 (右京区西院春日町)

京都・寺社

西院 春日神社の鳥居嵐電・阪急の西院駅から西北に4、5分歩いた所に位置する神社。
「西院」という地名は、桓武天皇第三皇子・淳和(じゅんな)天皇が、仁明本殿天皇に譲位した後にこの地に「淳和院」を構え、それが内裏の西に位置したことや、佐比大路(さいおおじ)(現:佐井通)に近かったことなどに由来するらしい。
春日神社もその「淳和天皇」所縁の場所で、神社の由緒書きによれば、天長十年(833)淳和院勅諚により奈良の春日四座大神を勧請し、守護神としたのが始まり。淳和天皇皇女・崇子内親王が「疱瘡」(現在の天然痘)を患った折、春日大神が内親王の身代わりとして神前にあった石に疱瘡を移して快復したと伝えられる霊石「疱瘡石」の信仰で有名。毎月一日、十一日、十五日のみ「疱瘡石」が公開される。
境内には他にも、旅行安全・還来成就の守り神を祀る「還来(もどろき)神社」とその前にある神石「梛石(なぎいし)」(「撫石(なでいし)」さん)や厳島神社の分霊で、古くは太秦に鎮座し、後に現在地に遷されたという「弁財天」などがある。弁財天「梛石」

訪れた日が偶然にも「疱瘡石」公開の日で、間近に拝見することができた。意外に参拝者も少なくゆっくりと境内を拝見。