船岡山公園でランチ! (北区紫野北舟岡町)
建勲神社本殿下の鬱蒼とした樹々に覆われた小道を北西の方角に進んで行くと、急に視界が開ける。船岡山の山頂広場だ。三等三角点が設置されていて、「北緯35度2分8秒756、東経135度44分40秒417、標高111.89m」と記されている。南から西にかけて視界が開け、眼下には西陣の街が広がる。京都タワーや仁和寺の五重の塔もはるかに見える。生駒山、天王山そして男山と連なる山々が眺望できる景色は素晴らしい。西北には五山送り火の「左大文字」がよく見える。火床まで目視できるのには驚いた。これより北側が「船岡山公園」で、周囲約1300m、面積56,284㎡と広い敷地。
山頂からなだらかな道を下って行くと、子供達の賑やかな声が聞こえてくる。階段式の「野外演奏場」では、大学生達が何やら楽しげに走っている。実習の授業中?「野外演奏場」のステージの後ろには、古びたコンクリートの塔が建っている。「旧ラジオ塔」なるもの。
「ラジオ塔」とは、昭和初期から戦中にかけて、ラジオ放送を聴くために全国に建てられた公共のラジオ受信機設置場所のこと。船岡山公園の「ラジオ塔」は、昭和10年(1935)の公園開園にともなって建造されたが、戦後は利用されなくなった。しかし平成27年(2015) 4月、「船岡山ラジオ体操クラブ」を中心とした市民の要望により、全国で唯一、往時の姿のままにラジオ塔の拡声器と受信機が再設置されたそうだ。そして復活したラジオ塔を利用して、平成のラジオ体操が初めて行われたと聞く。
京都市民の力はスゴイ!
「ラジオ塔」下の広場には滑り台やブランコなどの遊具が設置され、屋根のある休憩所もある。子供達には格好の遊び場で、小学生や保育園児(幼稚園児?)達が先生に見守られて遊びの真っ最中。のびのびと陽だまりの中で駆け回っている。ここは「こども天国」だが、少し東の高台には「東屋」も設けられており、こちらはご近所の大人達の語らいの場所になっていた。「東屋」近くには、小さいが手入れの行き届いた花壇があり、秋の花々がキレイに咲き誇っている。
さて、時刻はまさにお昼時。気持ちよく晴れ渡った青空と船岡山公園の紅葉を眺めながらランチをすることに決定!
<今回のランチメニューは…>
「建勲神社前」バス停すぐのパン屋さん「雨の日も風の日も」で、ランチ用に玉子サンド、カレーパンそしてあんドーナツを調達。以前テレビで紹介されたことのあるパン屋さんだが、私の好きな宮澤賢治の詩『雨ニモマケズ』を思い起こさせる店名が気に入って、いつか行ってみたいと思っていた。
さてお味の方は… まずお店の人気No.1というカレーパンから。もっちりとした薄めの生地の中にビーフカレーがずっしり。カレーの中にはダイスにしたじゃがいもが顔を覗かせ、辛さはほどほど。同じく揚げパン系のあんドーナツ。こちらの生地も薄めで、中にはあっさりとした甘さのつぶあんがたっぷり。玉子サンドの食パンは耳付きだが、耳も柔らかでおいしい。玉子フィリングがしっかり挟まれていて、これはお腹が喜ぶ!
ごちそうさまでした!!
ところで、次はどのパンにしようかな…!?