彼岸に想う “雪中四友”
早咲きの桜の開花情報も聞こえ始めた彼岸の入だったが、「春分の日」はまるで春の嵐のような天候。風に大きく揺れる川岸の椿を眺めながら、ふと「雪中四友 (せっちゅうのしゆう)」という言葉があったと思い出す。
江戸時代の本草学者・ ...
雨水 (うすい):催花雨
2月19日、二十四節気が「立春」から「雨水 (うすい)」へと移る。厳しい寒さもやわらぎ、雪は雨へと変わり、山に積もった雪や氷も次第に溶けて水になる頃。そして七十二候は「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」へと変わる。雨や雪解け水 ...
冬、つれづれ
茶梅 (サザンカ) の 花咲く寺の 曲がり角 過ぐれば待つは いつもの笑顔
茶梅 (サザンカ) や モノトーンの寺 華やぎて
明るい花の色が少なくなった冬に、サザンカだけは生き生きと艶やかに咲き誇る。京都では ...
「拝まれてきた仏像」展で思う
昨年末のこと。広沢池近くの 佛教大学宗教文化ミュージアム を久しぶりに訪れる。企画展『拝まれてきた仏像―ふたたび拝まれる日をまつ―』(2023/10/28-12/9開催) の趣旨に関心があったので。
2024年は浄土宗 ...
「人日の節句」と七草粥
<”人日の節句 (供)” って?>
1月7日は五節句のひとつ「人日 (じんじつ) の節句」。その起源は古代中国。6世紀半ば頃に著された『荊楚歳時記 (けいそさいじき)』 には、正月元日から八日まで各日に獣畜をあてて占う風習が ...